平成25年4月21日 かすみがうらマラソン完走記
平成25年4月1日 ワンゲルの灯を絶やさないで!
平成25年4月1日 ワンゲルの灯を絶やさないで!
新学期早々少々暗いスタートで申し訳ない。平成21年度入部生がこの3月で卒業し、その技術を受け継いだ部員はいなくなった。これは残念なことである。教える、教わるという関係はどちらの成長も促す。身につく技術(先輩から後輩)、身になる刺激(後輩から先輩)、身を建つ努力(同輩)は欠かせない。しかしながら絶対的なものではない。極論すると一人の部員でも存続するが困難を極める。本人の努力は並大抵のものではないし、それを支える大学本部、OBOGも力を尽くさないわけにはなるまい。
幸い私の元に4月を迎える前、3人の新入部員がきたと耳にした。それは嬉しいこと。期待は膨らむばかり。でも部員に聞いてみると不安も一杯。安心への舵取りをどのようにしようか。私も正直悩む。今までの歴史を知ることで惑うこともあるが、思い切って前を向こう。何も知らない興味の塊が動く方向を見守ろう。
さあワンダラー(ワンゲル部員のこと)出かけよう。自然は広いぞ、自分の小ささを知ろう。そしてみんなで助け合おう。
夢を持って新たなワンゲルがスタートできる門出を祝します。ありがとう!!
以上
平成25年2月9日 那須連山雪山登山
平成25年2月9日 那須連山雪山登山
久しぶりに冬山に行きたくなった。スキーばかりで久しくアイゼンを使った山に行っていなかった。アイゼンを新調し、1月4日に那須岳へ行ったのだが、冬型気象が強くて敢え無く撤退したのだった。そのリベンジということで今回に至った。今年は典型的な冬型の天気配置が続き、この日も関東以北は雪模様である。栃木県北は微妙な位置にあるため冬型が緩むと東京地方とほぼ同じ天気になる。しかし、強いと雪雲は容赦なく那須岳に雪を積もらせる。と同時に猛烈な季節風を吹き荒れさす。前回は稜線に位置する峰ノ茶屋までも向かい風で登らせてくれなかった。特に顔面へのアタックは目出帽なくしては凍傷も免れない。前回の轍を踏んで今回は、目出帽、毛糸帽子、サングラス、防寒ウエアのフードを被ぶり完全装備で挑んだ。
8時半には大丸駐車場を発った。稜線に出るまでは雪も深いがトレースもあり猛ラッセルまでにはならない。鬼面山、茶臼岳が望めるようになると風が吹き出し、足場はカチカチ凍り地面となりアイゼンが面白いように利く。風は強いが何とか峰ノ茶屋に着く。時間的にも余裕があるので三斗小屋を経由して三本槍を目指すことにした。まずは稜線からの下山口がものすごく向かい風で体が飛ばされそうだ。一旦下りると風はぴたと止む。下に見える避難小屋を目指すが次第に雪が深くなりラッセル状態になる。小屋から先は踏み後がなく、時々赤布がついているがルートが定かでなくなる。これ以上がんばると帰りがつらいのでこの辺で戻り、改めて茶臼岳を目指すことにした。
峰ノ茶屋に戻ると相変わらずの強風が吹き荒れ、茶臼岳の噴火口から煙が飛び散っている。ほぼ氷斜面をひたすら登りお鉢巡りをして頂上に立つ。誰もいないピークでは那須神社の奥宮が鎮座しおり、お参りして下山する。帰りは映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地となった北温泉で汗を流して無事帰宅した。
平成24年4月30日 上越巻機山スキー登山
平成24年4月30日 上越巻機山スキー登山
【4/30】
どうも最近は、GWでも直前にならないと重い腰があがらない。家族の用だ、天気が心配だとの言い訳をして、ようやく4月30日が天気はまずまず、家族の許しも得て出発することとなった。例年になく多雪であったため安全第一、経験のある山ということで巻機山を選んだ。
朝の4時に千葉を出発すると清水部落には7時半には到着できた。今回はシールもなく、登りは担ぎ上げてこらえたが、井戸尾根の急登では今までになく腿の筋肉に違和感があった。つりそうな感覚に襲われて筋持久力の低下を実感して弱気になってしまった。井戸尾根の取り付きも間違ってしまったので、最後は藪の濃いところを越えたり潜ったりの連続で大幅に消耗してしまった。
稜線に出るとニセ巻機山が大きい。滑りは本当によさそうな広大な斜面だ。我慢して偽ピークに達すると谷をはさんで正面に巻機山ののっぺりした山が鎮座する。登り直して巻機のピークを踏む。ここからは滑りとなる。大きな谷の米子沢を滑れば大滑降となるのでしょうが、ニセ巻機の登り返しにくじけ尾根を忠実にくだることにした。それでもニセ巻機からの井戸尾根上部は気持ちよく楽しめた。ただだんだんと藪になり最後は板も脱ぐ始末。
最後は駐車場にフィニッシュ。まだまだ雪国です。桜がようやくほころび始めた模様。
平成24年4月1日 ワンゲルって何だ?
平成24年4月1日 ワンゲルって何だ?
身の回りには生活を便利にするもので溢れています。必要不可欠であるかは、本来自分で決めます。しかし、考えてみてください。社会の要請であったり、人が利用するからといった他人任せのことが多くありませんか?不変と思われた自然環境ですら人類は変えつつあります。科学の発展は目覚ましい、あらゆる不便が便利になっていく。それを社会は豊かになったという。本当によいのでしょうか?これで私たちは、正しく生きていると自信を持っていえるのか。自問自答しながら自然との共生を考えるのがワンダーフォーゲル活動と心得ます。
現状を説明しますと、部員も決して多くはなくピンチです。ワンゲル精神を引き継ぐべき後輩を歓迎いたします。答えは一つでない私たちの活動ですが、部員1人1人がそれぞれの立場で部を支えます。
自然に身をおいて自らの精神を一新してみませんか。山は懐が広いのです。
平成24年1月2日 北八ヶ岳スキー周遊
平成24年1月2日 北八ヶ岳スキー周遊
【1/2】
クロスカントリーっぽいスキーがしたくてエリアを探していた。やはりなじみのある 北八ヶ岳が候補にあがった。手軽な入山口としてピラタスロープウェイを選び、まずは麦草ヒュッテを目指し、北横岳坪庭を出発する。ダブルキャンバー板にプラブーツというアンバランスで板が力負けしそうだ。峠からは雨池に降りずに茶臼山を越えていくことにした。案の定シールレスだと板をはいたままではいけない。急斜を担いで歩くがあっけなく頂上に着く。麦草ヒュッテからは白駒池に転進することにした。池に面した青苔荘は20年以上前にアルバイトをした場所でもある。なんと小屋前にお世話になった主がいた。立ち話をするとまあコーヒーでもと誘われ休憩をとる。懐かしく当時の話に花が咲いた。あの時は正月にたくさんの登山者が訪れにぎやかだったが、今はひっそりしているとのこと。XCスキーコースが北八ヶ岳界隈にめぐらされ、各小屋にはレンタルスキーがあった。今はめっきりスキーをする人などいないようだ。去年の震災後は特にひどかったそうで山に人がほとんどいなかったみたいだ。まあ地球温暖化や少雪の影響もあろう。スキー人口は明らかに減っている。凍結した湖面を1周し、帰路につく。国道299を諏訪方面へ滑り、五辻からピラタスへのトレースし、スキー場をくだる。スキー場はカチカチで疲れた脚にこたえる。思わずこらえきれずに転倒の連続で快適とはいかない。冷えた身体を諏訪湖畔にある片倉館で温まっていく。
今回は日帰りであったが、次回は、雪山に一晩というのも悪くないな。
平成23年8月30日~9月1日 剣岳
平成23年8月30・31日・9月1日 岩の殿堂の剣岳を目指す
【8/30】
2年前の穂高に続き、やはり岩山が恋しい。危険地帯もあることからルート選択、メンバー打合せと慎重に検討し、部員3名と私の4名での出発となった。八王子から中央道豊科IC間を高速でとばし、黒部の玄関先の扇沢には昼前に着いた。ここからはトロリーバス・ケーブルカー・ロープウェイ・トロリーバスと乗り継いでやっと富山県室堂に到着した。夏の最盛期には各乗り物に1時間以上待ち状態になるようで、その時期の登山計画は立てづらい。今回は幸い待ち時間はほとんどなく予定通りいけた。途中の黒部ダムはさすが観光地であった。観光放水もあり、周りの山々も樹々が深い。室堂からは石畳の道を雷鳥沢キャンプ場まで重い荷物をえっちらおっちら。立山連峰に囲まれたキャンプサイトは山の底にいるようだ。
【8/31】
天気予報は、台風の接近が気になるところである。9/2まで持ちそうもないので今日明日が勝負と決めた。メインの剣岳登山ははずせないので、立山連峰の周回登山は運がよければ明日という変更を行った。
剣岳を往復するだけでも10時間以上の長丁場であるので、明るくなって早々に雷鳥平を出発して稜線を目指した。別山乗越に上がると剣岳が天を突き刺して鎮座している。一旦剣山荘まで下り、いよいよ剣の稜線にとりつく。今のところ天気も安泰で岩の形状もよく見える。ところどころはホールドやスタンスを慎重につかみ岩登りの感覚である。高度感も増し、慣れない部員達は少し恐怖感もあろう。通称カニのタテバイやはしごをいくつもクリアしていく。頂上に着くとにわかに曇りはるかな軌跡が見えない。さて軽くお腹にエネルギーを補給すると下山にとりつく。往復コースであるが随所の狭い岩溝やガレ場があるので登りと下りでコースが異なるところがある。カニのヨコバイも通過して核心部を通過する頃にわかに霧から雨に変わってきた。前剣を越えると本降りになってしまった。慎重に下り剣山荘からトラバース道で別山乗越を目指す。途中何本かの川には雪渓もあり冬の雪深さを象徴している。かなりずぶ濡れになって剣御前小屋に到着し、軒下で休むが寒くて長居はできない。疲労もたまり雷鳥平には午後5時過ぎに着いた。
【9/1】
朝、雨は降っていないがガスは立ち込める。立山連峰はまるで見えない。天気の回復も望めないのですぐに下山にとりかかる。往きと同様に乗り物に揺られて扇沢を目指した。帰りは大町温泉で汗を流して剣の思い出に浸った。
今回のメンバーにとっても剣岳は刺激的だと思う。山に登るためのキャンプと岩場での心構えなど多くを学ぶ機会であったと思う。