東経大ワンゲル監督のブログ

東京経済大学ワンダーフォーゲル部、木俣監督のブログです。

平成23年8月18日 相模湖から高尾縦走ハイキング

平成23818日 相模湖から高尾縦走ハイキング

 

 山岳会の毎年恒例「高尾ビアマウント」のお誘いがあった。ハイキングをして着いたところで、飲み放題、食べ放題である。息子とその友達を誘ってみた。二つ返事でOK。さあ、小64人が達成感を味わえるコースを選択してみよう。高尾山の最短コースではあまりにも物足りなさすぎる。よって相模湖の与瀬神社を入山口として、景信山を縦走して高尾山に至るコースに決めた。

 山と言っても標高の低いこの辺だと本当に暑い。水分対策は万全にして子ども達に事故のないように配慮した。基本的には道標も完備され、まず道迷いはないと考えたが・・・。

 しかし、稜線上の道は往々にして直上コースと巻き道コースに分かれることが多い。大人であったらアップダウンの少ない巻き道コースを選択するも、子どもの思考は面白い。登り下りがたくさんあったほうがよいのだそうだ。冒険気分である。じゃんけんで勝つと迷わず直上コースを選ぶ2人組みであった。3コースに分かれているところは、私も含めバラバラと行き、時間差ができてしまい、なかなか着かないグループには慌てた。

 適度な疲労を抱え、目的地に着いた。平日にも関わらず大賑わいである。1時間程度待ちで僕らの順番になった。大人はうまいビールを楽しみ、子どもたちはジュースで乾杯。たこ焼き器まで貸し出しがあり、最後は子どもたちのおもちゃと化した。自宅には22時過ぎの帰着とお疲れ気味であったが、夏休みの思い出になっただろうか。

 

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平成23年8月11日 富士山登山

平成23811日 富士山登山

 

 愚息と山に登るのも久しぶりである。小6になる長男もそろそろ本格的な山でもよかろう。日本一となれば格別である。節電の夏にぴったりで涼しいぞ。そして夏休みの自由研究にもなるぞとの誘いに軽くのってきた。御来光登山が当たり前となっている富士山であるが、やはり明るい内に登るのがよろしい。安全だし、寒くないし(夏でも富士山は寒いぞ。)

 前夜のうちに、須走口駐車場まで入るが、駐車場は満杯で路駐で車はあふれている。このことはガイドにも書いてあるし、ある意味黙認なのだろう。登山口から10分程度まで下りてしまうがしかたない。2人車中泊の人となる。

 夜が明けて歩き出す。土産物屋で杖を購入し、頂上では焼印を押して記念品となる。五合目から順調に高度を上げていく。自由研究の一課題として高度による温度変化を実測することとした。(100メートル高度があがることで0.6℃下がるという)同時刻で下界と比べようというわけだ。結果から言うと、富士山といえども直射日光下では、気温も上がり30℃に近い。予想どおりとはいかなかった。ただし、山小屋日陰においては17,8℃を示しそれなりに体感できた。9合目を超え頂上間近になると、息子は頭が少し痛いと言い出した。定番どおり高山病か。無理をせずゆっくり、水分をたくさんとって出発した。昼には無事須走口頂上に到達した。元気のない息子を置いて、一人お鉢巡りをして剣が峰を踏んできた。

 下山は、一部砂走りを通るので早い早い。下りは僕より早く駆け下りていく。五合目に着くと二人でコーラを飲み乾杯とする。この後は温泉にも入り汗を流し、帰路に着いた。

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平成23年4月29日 陣馬・高尾縦走ハイキング

平成23429日 陣馬・高尾縦走ハイキング

 

 高尾駅には新人1名を含む総勢9名がそろった。新緑ハイキングにはもってこいのお天気となった。陣馬山には難なく登ると白馬の像が待ち構えていた。見渡す遠景に富士山はない。少し霞がかかった晴れである。これから先今回は普段と違い、一旦相模湖の街に下りるプランをリーダーが考えてくれた。案の定、街での道が迷いやすい。山には登山道しかないが、街には道があふれている。落とし穴だ。これからは充分市街地マップを下調べする必要性を感じた。また、登山地図をよく見るとわかるが、高低差も癖ものである。平面的には距離がショートカットされているようだが、一旦下山して、また登るということは距離が倍加している。

 高尾山頂上は、いつもの喧騒の中だった。アイスを食べる者、ジュースを飲む者、すっかり下界の雰囲気だ。ひとしきり休むとさあ下山。ケーブルカーを使わずに下山するのは、ワンゲルの意地か??

平成23年4月1日 がんばれ日本!復興東北!

平成2341日 がんばれ日本! 復興東北!

 

 ご入学おめでとう。歓迎騒ぎでないのは重々承知ですが、新しい門出です。フレッシュな気持ちを大切にしてください。

 

この度の震災は、我々の生活にも直接影響したことや未曾有の被害を出したことでこれからの生涯で忘れえぬこととなりそうです。その時代に大学生として何をしていたのか?被災地で困っている人がいたり、国家がピンチのときに私達は何か貢献できたのか?

 

皆さんは東北の自然に触れたことはありますか?風光明媚な地域が一瞬のうちに津波に飲まれ瓦礫と化しました。自然を愛する者としては残念でなりません。また自然の猛威をまざまざと見せつけられました。ちっぽけな人間としてはなすすべがありません。こんなサバイバルの状況で、もし自分が居たら生きていけるのだろうか。本当に心配です。

 

今回の震災については、想像もできないことでしたが、自然を相手にしたワンゲル活動においては往々に想定外のことは起きるものです。これらを我々は或時は勇気を持って立ち向かい、或時は畏敬の念を持って退散したり、持っている最大限の力を利用してチームとして行動していきます。叡智を絞ってみんなでがんばっていこうではありませんか。ワンダーフォーゲル部の門をたたいてください。お待ちしています。

平成22年9月2日・3日 北の大地の楽園を目指して

平成22年9月2日・3日 北の大地の楽園を目指して(十勝岳)(ニセイカウシュッペ山)

 

2年ぶりに美瑛自然の家を利用した夏合宿に参加した。大学名を背負って参加する部員達は自覚があったことでしょう。せっかくの機会ですから、地元の人々との交流や部の仲間との寝食をともにする団体行動と、何はともあれ大自然に囲まれた環境での活動は部員皆さんに実りを与えたことでしょう。

合宿4日目は、十勝岳登山であった。車により高度をかせぎ最短ルートとなる望岳台コースを選んだ。往き帰り同じコースでは芸がないので下りは十勝岳温泉を下山口とするラウンドコースとなった。天気はまずまずではあるが、一向に十勝頂上は拝むことができない。火口壁にとりつく稜線上にくると風が強まり寒い。今夏の熱暑が続く中、この寒いという感覚はいつ以来だろう。時折の強風で十勝岳近辺のガスも切れることがあり、遠く富良野岳までは俯瞰できた。順調なペースで11時半には頂上に到達した。みんな元気で腹ごしらえをして30分後には出発し帰路につく。特に危険箇所もなく、上ホロカメットク山上富良野岳のアップダウンを通過して15時半に十勝岳温泉口に下山した。この後有志にて吹上温泉露天風呂にてひと人汗流すおまけがありました。

一昨年に続き宿泊地にて2日間(2時間程度)の机上講習会を行った。昔の登山とは隔世の感がある。ツールの進歩、技術革新、自然環境への対応法など、最新の情報を勉強し習得する必要があろう。登山へのモチベーションにつながればと思う。

最終日は部員と離れ、マイ登山を満喫した。上川町にある「ニセイカウシュッペ山」を目指した。アイヌ独特の山名と往復時間5時間というところから白羽の矢がたった。国道から10数キロの林道を車で行くが、途中にゲートがあり、林野庁の許可のもと通行するが全てオフロードとなり、乗用レンタカーでは心もとなかった。また、悪天の予想もあり案の定登山者は私1人の「プライベート登山」であった。景色もなくひたすら歩き頂上には2時間で到着。にわかに本降りとなり下山したときは、ずぶ濡れでレインウエアが冠水状態。雨の登山もまた良し、そんな満足感で終わった。

今年は、北海道も例外なく暑かった。寝苦しい夜など今までなかったが、蛾の大発生もしかり、今夏の異常気象を憂うところだ。

平成22年5月9日 今シーズン初めてで最後の山スキー

平成22年5月9日 今シーズン初めで最後の山スキー

 

なかなかツアーに行かれない今日この頃。本格的なバックカントリースキーから随分と遠ざかっているような気がする。今年は雪が多く残っていると聞くとウズウズしてしまう。とうとう我慢しきれなくなり、ゴールデンウィークの最終日の好天が予想されるので出かけてしまった。早朝4時に出発すると8時前には天神平スキー場へ着いている。行く先は、谷川岳を通り、芝倉沢滑降と決めた。天神峠へのリフトは営業前のためシール登行を開始した。やはりこの時期だと稜線上はところどころ雪がない。そんなところは板を背負うしかない。それでも本峰直下はまだまだ銀世界。昼前にはトマの耳、オキの耳を通過した。一ノ倉岳と茂倉岳との大きく広がった沢の口が芝倉沢の出だしだ。雪はザラメで申し分ない。S次カーブあたりまでくると、脚がもうパンパンで踏ん張れない。長い距離を滑る体力がなくなってしまったのか、テレマークでは無理でアルペンターンで誤魔化すしかなかった。佳境を抜けると沢の水音が聞こえる。ここからは滑るラインを考えていかないとドボンと落ちれば命も危ない。藪をくぐり、雪を探しての歩くスキーと化す。最後の湯檜曽川に合流地点でおしまいとするが、ルートが怪しい。少し探すと虹芝寮が見つかったので、登り返し旧道へとつながった。板を背負って2時間の道のりをせっせと天神平スキー場まで戻りました。

平成22年4月1日 自然人をめざそう! 地球人宣言!

平成2241日 自然人をめざそう! 地球人宣言!!

 

 ご入学おめでとう。大学生はりっぱな大人です。法律的には未成年かもしれませんが、社会的には責任を持って行動する仲間の一員と認められます。大学生活は自らがアクションを起こさないと発展しません。勉学にしろ課外活動にしろ受身では面白くないですね。

 高校時代と違い格段と行動範囲は広がり、旅のエリアは世界が対象になるでしょう。そこには色々な文化文明があり、自然も千差万別です。せめて学生時代のうち日本全国に足跡は残したいですね。

 

何をする。どのような思いで。どのような方法で。どこまで目指すか。絶えず考えてほしいテーマです。みなさん「五体投地」という言葉ご存知ですか。五体すなわち両手・両膝・額を地面に投げ伏して、仏や高僧などを礼拝することで、仏教における最も丁寧で正しい、また最上の礼拝方法とされます。よく聖地巡礼の風景で映像を目にします。一歩一歩跪き遅々進んでいきます。生涯をかけた営みに感動を覚えます。

 

みなさんには感動する心を大切にしてもらいたいです。ささいなことでも感動する心。すなわち感性を磨いて欲しいのです。自然は人知では計り知れないことばかりです。自然に身をおいて人間の無知、ちっぽけさを体感してください。

 

さて、昨今はその自然にも危機がきていると報道でも目にします。自然と人とのバランスが崩れているのでしょうか。自然と共に生きていた先人の暮らしから、自然を利用してきた現代人の暮らしに変り、あきらかに地球の寿命が縮まった気がします。これからの人類が何をしなければならないのか。一緒に考えようではありませんか。

 

やはり自然人になるしかないですよね。ぜひ当部を尋ねてきてください。