東経大ワンゲル監督のブログ

東京経済大学ワンダーフォーゲル部、木俣監督のブログです。

平成28年10月23日 千葉アクアラインマラソン完走記

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週末に最高の風を感じることが出来ました。それは海上を吹く風を全身で受け止め、一歩二歩と走り抜けること。前後には目標を同じくしたランナー達。千葉県木更津市を中心とした千葉アクアラインマラソンです。2年に1回の大会ですが高速道路を占拠できる日本で唯一のマラソン大会として、今年も絶好の天気に恵まれスタートしました。前半20キロはアクアラインを中心とした伸びやかな風景(特に海)の中、まるで滑走路の中を疾走します。やはり前半だけあって余力もあり、気分はハイテンションです。高速入口から海ほたるPAを往復して戻ってくるとほどなくハーフマラソンのゴール地点。さあやっと半分ですが、あと半分の力が残っているかは分かりませんでした。沿道の声援は確かに自分を後押しします。スタート地点では、「いってらっしゃい!」中間地点では、「がんばれ!」の大声援。30キロを過ぎるとドラマの開始です。心と身体のバランスが少しずつ崩れていきます。「勤続疲労」が溜まると、身体は動かなくなり、それを支える心がものすごく頑張ります。でも終盤、坂のアップダウンが続くと心までもが折れ始めます。「止まりたい。止めたい。」3キロおきの給水所では、スポーツドリンクとバナナを両手に一呼吸して、次の頑張りへと心を戻します。ゴールまで身体は戻らないので、心を励まし続けます。35キロを過ぎると声援も「お疲れ様!お帰りなさい!」と変わる。4時間ちょっとの長い旅路が終わろうとしている。市民ランナーは競う相手がいない。だって、みんながそれぞれの目標を掲げているのだから。自分より前を走るランナーの背中って一番の励ましなんですね。みんなが自分と闘っているってことかな。
長いと思っていたこの距離も1キロの積み重ねが42キロになります。1キロ6分で最後までと計画し、途中で時計を意識しながら進む。意外と冷静で順調にすすめましたが、最後の2.195キロは目標外。ここは6分を切らないと4時間以内の完走ができない。やはり、目標以上のペースは上げられずに残念。緻密な目標設定が最後には勝つ?でも、心が充足感に満たされたのはいうまでもないことです。