東経大ワンゲル監督のブログ

東京経済大学ワンダーフォーゲル部、木俣監督のブログです。

平成26年1月4日・5日 北八ヶ岳雪山ハイク

 

 

f:id:tkuwv:20140105093002j:plain

 

f:id:tkuwv:20140105104205j:plain

 

f:id:tkuwv:20140104103736j:plain

 

【1/4】

 

部員と行ける冬山はどこか?と考えた結果、冬山初心者でも受け入れてくれる北八エリアをターゲットにして小屋泊まりができる安心感を得てピラタスロープウェイから入山することした。お相手は部員きっての強力マンことH君。朝一に東京を立ち9時一番のロープウェイ始発に乗るためだ。山頂駅はすでに2200m超えなので相当稼がせていただいた。朝早くということなのでスキーヤー半分に山や半分といったところか。その10数人は北横岳に向かった。我々もご多分に漏れずだが途中北横岳ヒュッテでアイゼンを装着するがH君のアイゼンが心許ない。事前に合わせてきても現地で緩んだり、歩き出すと不具合が生じたり。これが冬山では怖いのだ。まあ今回はそれほど神経を使うことはないだろう。ほどなく北横岳ピークを踏み、三ツ岳、雨池山をラウンドする。次に縞枯山、茶臼山の二山越えて麦草峠に到着した。ここは国道の峠道で夏場は観光で栄えるがいまは雪の中でひっそりしている。最低でも2時間以上歩かなければ来られない秘境(大袈裟か?)。そこから森に分け入り今日の宿の菁苔荘に15時前に到着。クロカンスキーを借りて全面結氷した湖上を散歩と洒落込む。

 

この宿は小生が25年前にアルバイトでお世話になった山小屋だ。当時の小屋親父も60歳になり昨年は大病をしたそうだが、今は元気そうでなにより。差し入れにお酒を持ってきたがもう飲めないとのことで女将さんにおすそ分けした。夜は現在の山事情や変わりゆく登山者の話しを聞かせていただき花が咲いた。(多くの面白い話は次回に譲ろう)山の夜は早いので20時過ぎには床についた。

 

【1/5】

 

 朝6時はまだ真っ暗だ。6時半に食事をいただき準備を始め7時半頃の出発予定。外の寒暖計は氷点下10℃を指している。空気は凍り付いているが天気はピーカンだ。一晩の宿にお礼を告げてさあ今日の目標は2645mの天狗岳である。北八と南八の中間点でこの山から南はアルペンムードあふれる岩山だ。アイゼンの調子が心配だが小屋でネジをきつめに締めてきたので大丈夫だろう。稜線に上がると景色が素晴らしい。登りのつらさなど全然きにならない。あっというまに天狗岳の双耳峰に。風もほとんどなく360度の大パノラマをゆっくり楽しむ。遠く北アルプスは御嶽から白馬まで全山。南アルプスも北岳はじめ甲斐駒が大きい。また八ヶ岳最高峰の赤岳も間近に見える。帰路は中山、丸山と稜線を忠実にたどり麦草峠まで戻ってきた。この先ロープウェイ山頂駅までトラバース道を行く。ほとんどが森の中。特に栂の森が広がりたわわな雪を枝上に載せモンスターのように行く手を阻む。雪の下は苔生す大地が広がり無雪期にはこれらの散策が楽しいらしい。このような気候が豊かな自然を生むのだろう。山頂駅からはロープウェイに乗らずに一気に駆け下る。15時に無事下山。ひとっ風呂浴びて、名物そばを食し、雪山遊びは終了した。

 

おわり