東経大ワンゲル監督のブログ

東京経済大学ワンダーフォーゲル部、木俣監督のブログです。

平成25年2月9日 那須連山雪山登山

平成25年2月9日 那須連山雪山登山

 

 久しぶりに冬山に行きたくなった。スキーばかりで久しくアイゼンを使った山に行っていなかった。アイゼンを新調し、14日に那須岳へ行ったのだが、冬型気象が強くて敢え無く撤退したのだった。そのリベンジということで今回に至った。今年は典型的な冬型の天気配置が続き、この日も関東以北は雪模様である。栃木県北は微妙な位置にあるため冬型が緩むと東京地方とほぼ同じ天気になる。しかし、強いと雪雲は容赦なく那須岳に雪を積もらせる。と同時に猛烈な季節風を吹き荒れさす。前回は稜線に位置する峰ノ茶屋までも向かい風で登らせてくれなかった。特に顔面へのアタックは目出帽なくしては凍傷も免れない。前回の轍を踏んで今回は、目出帽、毛糸帽子、サングラス、防寒ウエアのフードを被ぶり完全装備で挑んだ。

 8時半には大丸駐車場を発った。稜線に出るまでは雪も深いがトレースもあり猛ラッセルまでにはならない。鬼面山、茶臼岳が望めるようになると風が吹き出し、足場はカチカチ凍り地面となりアイゼンが面白いように利く。風は強いが何とか峰ノ茶屋に着く。時間的にも余裕があるので三斗小屋を経由して三本槍を目指すことにした。まずは稜線からの下山口がものすごく向かい風で体が飛ばされそうだ。一旦下りると風はぴたと止む。下に見える避難小屋を目指すが次第に雪が深くなりラッセル状態になる。小屋から先は踏み後がなく、時々赤布がついているがルートが定かでなくなる。これ以上がんばると帰りがつらいのでこの辺で戻り、改めて茶臼岳を目指すことにした。

 峰ノ茶屋に戻ると相変わらずの強風が吹き荒れ、茶臼岳の噴火口から煙が飛び散っている。ほぼ氷斜面をひたすら登りお鉢巡りをして頂上に立つ。誰もいないピークでは那須神社の奥宮が鎮座しおり、お参りして下山する。帰りは映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地となった北温泉で汗を流して無事帰宅した。