東経大ワンゲル監督のブログ

東京経済大学ワンダーフォーゲル部、木俣監督のブログです。

平成22年9月2日・3日 北の大地の楽園を目指して

平成22年9月2日・3日 北の大地の楽園を目指して(十勝岳)(ニセイカウシュッペ山)

 

2年ぶりに美瑛自然の家を利用した夏合宿に参加した。大学名を背負って参加する部員達は自覚があったことでしょう。せっかくの機会ですから、地元の人々との交流や部の仲間との寝食をともにする団体行動と、何はともあれ大自然に囲まれた環境での活動は部員皆さんに実りを与えたことでしょう。

合宿4日目は、十勝岳登山であった。車により高度をかせぎ最短ルートとなる望岳台コースを選んだ。往き帰り同じコースでは芸がないので下りは十勝岳温泉を下山口とするラウンドコースとなった。天気はまずまずではあるが、一向に十勝頂上は拝むことができない。火口壁にとりつく稜線上にくると風が強まり寒い。今夏の熱暑が続く中、この寒いという感覚はいつ以来だろう。時折の強風で十勝岳近辺のガスも切れることがあり、遠く富良野岳までは俯瞰できた。順調なペースで11時半には頂上に到達した。みんな元気で腹ごしらえをして30分後には出発し帰路につく。特に危険箇所もなく、上ホロカメットク山上富良野岳のアップダウンを通過して15時半に十勝岳温泉口に下山した。この後有志にて吹上温泉露天風呂にてひと人汗流すおまけがありました。

一昨年に続き宿泊地にて2日間(2時間程度)の机上講習会を行った。昔の登山とは隔世の感がある。ツールの進歩、技術革新、自然環境への対応法など、最新の情報を勉強し習得する必要があろう。登山へのモチベーションにつながればと思う。

最終日は部員と離れ、マイ登山を満喫した。上川町にある「ニセイカウシュッペ山」を目指した。アイヌ独特の山名と往復時間5時間というところから白羽の矢がたった。国道から10数キロの林道を車で行くが、途中にゲートがあり、林野庁の許可のもと通行するが全てオフロードとなり、乗用レンタカーでは心もとなかった。また、悪天の予想もあり案の定登山者は私1人の「プライベート登山」であった。景色もなくひたすら歩き頂上には2時間で到着。にわかに本降りとなり下山したときは、ずぶ濡れでレインウエアが冠水状態。雨の登山もまた良し、そんな満足感で終わった。

今年は、北海道も例外なく暑かった。寝苦しい夜など今までなかったが、蛾の大発生もしかり、今夏の異常気象を憂うところだ。