東経大ワンゲル監督のブログ

東京経済大学ワンダーフォーゲル部、木俣監督のブログです。

平成28年8月5・6日 富士山登山

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第2回目親子富士登山を敢行した。我が家の小6記念行事である。といっても歴史は浅いが、本人には登竜門の自覚がある。そしてこちらも一応30年以上の登山歴があるので、親の威厳を保つチャンスでもある。この行事もあと1回あるので小生の気力、体力を維持し続けなければならない。
さて、今回は感想とともに一度は行きたいという人へのアドバイスになればと筆を進める。頂上へは大きく4コースあるが、やはり五合目出来るだけ上まで車で入れる山梨側吉田口と静岡側富士宮口が人気コースで、我々も一番人気の吉田口を選んだ。新宿から直行バスで3時間足らず、おまけに3000円弱というコスパ。五合目はすでに標高2300mを超えるので、すぐに身体がついていけない。そこから頂上まで3776mを登ることになるが、一番気をつけなければならないのが高山病である。難しく言うと「高度馴化」する必要がある。我々も五合目で1時間以上休み、七合目小屋2740mで1泊して万全を尽くした。このゆっくりさが登頂成功の秘訣だ。下界では35℃を越す暑さもここでは寒い。100m高度を上げるごとに0.6℃下がる。頂上はざっと20℃以上低い。おまけに風が1m吹くと体感は1℃下がると言われる。歩くコースはいたって単純で険しい岩壁があるわけでもない。よって、夜行歩きも叶う訳です。御来光を頂上でという人が多い。我々は無理せず八合目途中での御来光ではあったが、神々しい雲間から出た橙色の太陽に感動を覚えた。頂上は富士奥宮神社が祭られ、土産物屋が並ぶ。富士の頂上は広く、火口をぐるりと回る「お鉢巡り」をして一番の高所の剣ヶ峰頂上に着いた。元富士気象測候所のあった場所で記念写真撮りに長蛇の列をなしている。頂上では個人差もあろうが軽い頭痛に襲われる。(気休めですが酸素缶もあります)下りは専用道となり細かな火山岩が堆積した斜面をジグザグと滑り降りるようにいく。膝に爆弾を抱えた輩には辛いところである。スピードを殺すたびに膝のブレーキパッドが削られる思いだ。そのうち脚に抑えが利かなくなり転ぶことしばしばとなる。下山開始して4時間も経っただろうか。出発点に戻ってきた。案の定小6次男はピンピン。僕もである。今回は同級生とも行動をともにしたが、ともかく50歳の我々が一番自信を深めたようだ。昔も今も富士の姿はあまり変わらず、天候が味方すれば気力で登れるはずだ。登りたい人は頑張ってほしい。最後にビックリ。頂上にもポケモンがいた。ご時世ですね。

 

平成28年6月25日 丹沢大山登山

 

今夏は富士山に友とともに(息子も一緒)チャレンジすることとなった。その予行演習と足慣らしを兼ねて大山詣でとなった。天気予報は芳しくなく雨具の試着が一番の成果となるのではと予想されたが、伊勢原についてみると雨はほぼ止んでいて絶好のスタートとなった。当然ケーブルカーに乗ることなく歩き出すが、お土産屋の軒先の石段には辟易する。とにかく階段が多いが山頂直下の休憩所で一休みとする。「休んでらっしゃい」の言葉に後ずさりしてしまう。親切心かもしれないが呼び込みのおばちゃんに思えてしまう。それでも大山の冷水をありがたく頂く。(もちろん無料である。)

さて、最短ルートでは面白くない。ということで見晴らし台を経由して頂上を目指す。大山を仰ぐ見晴らし台ではお見事晴れ上がった。皆の願いが通じた。ほどなく頂上に達し、早々とビールでの乾杯となった。ゆったりと行動したおかげでヤビツ峠を経由して終点の蓑毛バス停には17時着。下山すると鶴巻温泉でひと風呂浴びて、本格的な打ち上げで富士山への気持ちを結集した。

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平成28年4月17日 かすみがうらマラソン記

2年ぶりのマラソンレース。50代初めての狼煙は茨城県霞ヶ浦でした。1ヶ月前にはふくらはぎの肉離れが起きるは、数日前には息子の運動会のリレー戦(選抜されるかのセレクション)練習に付き合い太腿の裏を傷めるという満身創痍状態であった。これは自分の弱い心に揺さぶりをかけているようであった。体調が優れないのだから棄権してもいいじゃないか。という悪魔のささやきのようだった。日曜日当日は悪天の兆しという予報ではあったが、気温の低下もなく多少の濡れは心地よいだろうくらいの認識であった。あわよくば1キロ6分ペースで最後にペースを上げて42.195キロを4時間切ることを夢見た。6,12,18分とキロ6分を30キロまでは刻んだ。が、悪天の予報は思った以上にひどく暴風雨となった。周りはレンコン畑が続く場所柄、風が吹きっ晒しの地形で強風が前後左右から向きを変えながらアタックしてくる。もう脚が動かない、2キロごとの給水所が足を止めて休む口実となった。本当に動きたくない。ずぶ濡れの姿、ヨレヨレの脚にいつしか涙が出てきた。身体中ずぶ濡れなのだから泣いてもわからない。感情をあらわに出した。そして5キロ毎の標語に「最後は心で走れ」とあった。この大雨の中、沿道のサポーターも給水、給食、声援と限りない応援に救われた。走らせてもらっている。と、気持ちにスイッチが入った。あと10キロを前に第1段階の気合を入れた。体力の限界であることは間違いないのでこの気合スイッチも5キロ持たない。第2段階の気合スイッチをどう入れるか。残り5キロになると街中には入り、沿道の人々も増え直接気合(念)をもらう。そうハイタッチをする度にエンプティーのタンクに少しづつ注油されるイメージだ。フィニッシュゴールには笑顔は無かったが、心は晴れやかだった。そして、ゴールタイムは気にすることなかった。チャレンジは成功だ。何度走っても楽勝はない。一言で言えば苦行の何物でもなかった。ただ止められない何かがあった。

平成28年4月1日 ワンダーフォーゲル部61年目

   自然が続く限りはワンダーフォーゲル部も永遠なり。と思ってみても大事なのは人である。なにはともあれ60年続いてきたのだ。何をしてきたのだろう。創部始まって以来の「振り返り」を実施した。60周年記念誌である。過ぎ去っていった部員の軌跡が一冊の集大成として出来上がった。是非ご一読あれ。

  さあ、新入生達。新たな道を作って欲しい。人生の1ページとして濃厚な4年間があるはずだ。仲間と共に一歩踏み出そう。

 

平成28年3月20日 那須岳春山登山

3月20日

  3連休に合わせ気持ちの良い山行を考えていましたが、所用が重なり挫折。なんとか1日だけゲットし、ワンゲル部H君と一緒に那須岳へ行くこととしました。以前にも行ったことのあるコースですが、中の大倉尾根を下り北温泉に着くのは初めてでした。東京を5時に出発して高速を順調に飛ばし8時過ぎには北温泉駐車場に到着した。帰りのことを考えロープウェイの駐車場まで行かずに手前から出発した。早速強風の洗礼だ。案の定ロープウェイは運休らしく観光客は残念だろうが、ほとんどの登山者は関係なく峰の茶屋を目指した。強風ではあるが春らしく、冬のように凍える

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こともない。程なく峰の茶屋に到着し、茶臼岳を登るも視界はゼロ。ところどころ噴煙が上がる様は生きている火山とお見受けする。さあこれからは朝日岳、清水平、三本槍岳を越えていく。一番 の心配は道迷いである。特に清水平は斜面にうねりがありコンパス、地図が欠かせない。幸いにもかすかな視界と道標が雪上に出ていたため容易だった。が、三本槍の頂上を目指す分岐がわからなかった。結局カットし、中の大倉尾根をダイレクトに向かった。振り返って朝日岳、茶臼岳方面を見てもずっとガスの中であった。北温泉は「テルマエロマエ」のロケ地ではあるが、建物は木造の由緒ある歴史を感じ風情が漂う。温泉が素晴らしいのは当然のこと。帰りは東北道の大渋滞にはまり、常磐道まで迂回しながら帰路に着いた。

平成27年12月28・29日 中央アルプス経ヶ岳 木曽駒ケ岳 山行

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12月28日

  この時期の縦走の厳しさは気をつけなければならない。特に3000m級ともなれば、その寒さは尋常でない。よって往復コースとするため初日は適当なコースを探していたところ北部の経ヶ岳をトレーニングとして決めた。南箕輪村羽広仲仙寺から入山し、しばし栂の森の落ち葉を進んでいく。5合目でようやく雪が現れてきた。その先は根雪になり1合ずつ刻んでいくが、アップダウンを繰り返していくので結構きつい。途中は南アルプス八ヶ岳と展望が効くので気がまぎれる。頂上は森の中、長居もせずに下山する。

 

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 12月29日

   前夜は道の駅にテントを張って宿とする。朝から天気は素晴らしい。ここ駒ヶ根市南アルプス中央アルプスにはさまれた大きな盆地上の地形のため、日の出も遅く、日没も早いので暗い時間が長く感じる。萱の台に車を停めると、そこからバスとロープウェイを乗り継ぐとあっという間に2600mを超える雪山の地を踏む。千畳敷からピッケルを手に、足にはアイゼンを装着し万全の備えをして乗越へ急登していく。稜線に達すると強風が吹き荒れる。雪は飛ばされていて夏道が明らかになり中岳を越えるとあっという間に木曽駒ケ岳も頂上へと達した。本日はここ3000m山中にテント1泊するつもりであったが、テントも飛ばされかねないし、低温のため顔面や手先も痺れている状態だ。ピークも踏んでしまい山中に居続けるモチベーションが上がらない。早いところ温泉で体を温め、美味いもんを食べて体内から温めたい。そんな気持ちですごすごと下山して、駒ヶ根名物「ソースかつ丼」を堪能した。

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平成27年11月22日 笹子峠周辺 大沢山から

 冬寒の笹子駅に降りH氏と待ち合わせた。いかにも雨が降り出しそうな曇天の中を出発した。数人が同じ駅を降りたはずだが大沢山方面に向かったのは我々以外一人だけ。入山口から迷う。それもそのはずで神社の中が出発点。おまけに出だしのルートは2万5千分の1地形図 に登山道の点線がない。 

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稜線に忠実にルートはつながる。落ち葉道が続き歩き易いが夏であれば下草が生い茂り藪道になりそうだ。ほどなく最初のピークの大沢山に着く。すっかり天気はガス一面で寒い。

 

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同じような道を進み、ボッコ ノ頭到着。ここで稜線も折れ気味に摺針峠を目指す。これまで同様に支界行くが100メートルおきに杭があり、これを見落とさないようにいけば間違いないと勘違いした。突然急斜面を降りだし着いた先は林道。これはいかんが現在地が掴めない。

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当たりをつけて進むが、沢筋を突き進むがこれ以上は危険。時間も計算して断念し、下山することとした。

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国道から逹沢山を拝んでバスに乗り込んだ。石和温泉では汗を流し、一杯飲んで反省会とした。

 

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